
初めてのジビエも安心!”臭みがない”理由と美味しさの秘密
「ジビエって、なんだか臭そう…」。そう思って、ジビエ料理をまだ試したことがない方は多いのではないでしょうか。かつて、ジビエは確かに独特の風味を持つものが主流でしたが、現代のジビエは、驚くほど臭みがなく、むしろその旨味と繊細な味わいに魅了されます。
今回は、ジビエ料理の常識を覆す、「臭みがない」その理由と、美味しさの秘密を解き明かします。
1. 狩猟から調理までの一貫した「血抜き」
ジビエの臭みの最大の原因は、適切に処理されなかった「血液」です。現代の熟練した猟師たちは、獲物を仕留めた直後に、その場で素早く「血抜き」を行います。これにより、肉に血液が残ることを防ぎ、臭みの発生を根本から抑えることができます。この初期段階の丁寧な仕事が、美味しいジビエの第一歩なのです。
2. 冷蔵・冷凍設備の発達
獲物を解体してからお店に届くまでのプロセスも、美味しさを左右する重要な要素です。昔は、新鮮なうちに素早く運ぶことが難しかったため、肉が傷み、それが臭みの原因となることもありました。しかし、現在は高性能な冷蔵・冷凍設備が普及し、捕獲後すぐに適切な温度で管理・輸送されるため、肉質の劣化を防ぎ、鮮度を保ったままお店に届けられます。
3. 肉を熟成させる「熟成庫」の存在
ジビエには、牛肉や豚肉と同じように、肉の旨みを最大限に引き出すための「熟成」というプロセスがあります。専用の熟成庫で温度や湿度を厳密に管理することで、肉の持つ酵素がタンパク質をアミノ酸に変え、旨味がぐっと増します。この熟成によって、肉はさらに柔らかくなり、風味も洗練されます。この技術もまた、臭みをなくし、ジビエを美味しくする重要な要因です。
4. 料理人の腕と知識
どんなに素晴らしい素材でも、料理人の腕がなければその真価は発揮されません。現代のジビエ料理専門のシェフは、それぞれのジビエの特性を深く理解し、その個性を引き出す調理法を熟知しています。 たとえば、猪肉は長時間じっくりと煮込むことで、とろけるような食感と濃厚な旨みが引き出され、鹿肉はローストすることで、その繊細な赤身の美味しさを堪能できます。スパイスやハーブ、ワインなど、さまざまな食材を組み合わせることで、臭みを感じさせない、奥深い味わいを生み出しているのです。
初めての方におすすめのジビエ料理
- ぼたん鍋(猪肉) ジビエの入門編として最適です。煮込むほどに柔らかくなり、上質な脂の甘みが出汁に溶け出して、心まで温まる美味しさです。
- 鹿肉のロースト 鹿肉は脂肪分が少なく、ヘルシーで、まるで牛肉のような繊細な味わいです。ローストでいただくことで、肉本来の旨みをストレートに感じられます。


ジビエは、単なる珍しいお肉ではなく、自然の恵みを敬い、その生命をいただくという、奥深い食文化です。
これまでのイメージにとらわれず、ぜひ一度、進化した現代のジビエ料理を体験してみてください。きっと、新しい美味しさの世界が広がるはずです。
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