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自然の恵みに感謝して生きる!アイヌ料理の魅力とは?

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自然の恵みに感謝して生きる!アイヌ料理の魅力とは?

ドラマシリーズの続編も始まった『ゴールデンカムイ』の影響により、アイヌ料理への関心が再び高まっています。包丁で肉や魚を細かくなるまで叩く「チタタプ」をはじめとして、アイヌ料理を一度味わってみたい方も多いでしょう。

今も愛されるアイヌの伝統料理では、四季折々の肉や魚、山菜など、自然の恵みを余すところなく楽しめます。この記事では、アイヌ料理の特徴や魅力、人気料理を紹介します。

アイヌ料理の特徴や魅力

アイヌ料理というと、ヒグマやエゾシカなどの野生動物の肉を調理した、ジビエ料理のイメージがありますね。

漫画『ゴールデンカムイ』でも描かれたとおり、その他にもアイヌ料理にはさまざまなメニューがあります。

豊かな自然の恵みに感謝し、四季折々の肉や魚、山菜を必要な分だけいただくのが、アイヌ料理の特徴です(ヒンナヒンナ)

具沢山の汁物(オハウ)やお粥(サヨ)が中心

アイヌの人々の食事は、汁物(オハウ)とお粥(サヨ)が中心だったといわれています。

汁物は、肉や魚のほか、行者ニンニク(プクサ)、ユキザサなどの季節の山菜を使用し、少量の塩や油脂で味付けするのが一般的です。またお粥は、ヒエ・アワ・イナキビなどの穀物を炊いたものが日常的に食されており、米のご飯は祭事など、特別なときのごちそうとして食されてきました。

そのほか、『ゴールデンカムイ』でも話題になったチタタプや、野菜や豆類を和えた料理(ラタシケプ)も、アイヌの日常食として知られています。

四季折々の肉や魚、山菜などの食材を楽しめる

アイヌの人々は、狩猟や採集、漁によって得られる食べ物をカムイ(神)からの贈り物だと考え、感謝の心とともに食してきました。春から秋にかけて山菜やキノコを採り、秋から春の時期は狩りをするなど、アイヌ料理には四季折々の食材が使われています。

特にキムンカムイ(山の神)として祈りを捧げられたヒグマや、カムイチェプ(神の魚)やシペ(本当の食べ物)と呼ばれたサケは、アイヌにとって特別な存在です。

現代のアイヌ料理にも、肉や魚、山菜など、豊かな自然の恵みが息づいています。

人気のアイヌ料理一覧

ここでは、ジビエレストランなどでも食べられる、人気のアイヌ料理を8つ紹介します。

  • ルイベ
  • チタタプ
  • チェプオハウ
  • ラタシケプ
  • チポロシト
  • チポロサヨ
  • チポロイモ
  • アマムイペ

ルイベ

ルイベは、凍らせたサケやマスを薄切りにした刺身料理です。アイヌ語の「溶ける(ル)」と、「食べ物(イペ)」を合わせた、ルイペが語源とされています。

ルイベは農林水産省の「うちの郷土料理」にも取り上げられており、そこでは“サケやマスなどの魚を冷凍させてから、解凍させないまま刺身にして食べる郷土料理”と紹介されています(※)。

農林水産省「ルイベ 北海道」

地域によっては、川を上ってきたシシャモを捕まえ、雪の中に埋めてルイベにすることもありました。近年では、ヒメマスやイカなどの魚介類のルイベも食されており、アイヌ料理を提供するレストランの定番メニューになっています。口の中で凍った魚が溶けていく、生の刺身とは異なる食感を楽しめます。

チタタプ

チタタプは、新鮮な肉や魚を細かくなるまで包丁で叩き、長ネギや行者ニンニクなどの薬味と混ぜ合わせたアイヌ料理です。アイヌ語の「連続して叩く」という言葉が語源となっています。漫画『ゴールデンカムイ』にもたびたび登場し、一躍有名になりました。

チタタプには、エゾ鹿やウサギ、ヒグマなど、さまざまな食材が使われますが、伝統的なアイヌ料理では新鮮なサケが好まれます。サケの氷頭(ひず)、鼻先の軟骨の部分に白子(ウピ)や少量の塩を混ぜ、チタタプにすることが多かったようです。

「あまからくまから」でも、チタタプコースのご予約が可能です。『ゴールデンカムイ』の登場人物のように、「チタタプ、チタタプ」と口に出しながら、本格的なチタタプにチャレンジできます。

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チェプオハウ

チェプオハウは、アイヌの日常食である汁物(オハウ)に、サケなどの魚(チェプ)を入れた鍋料理です。昆布などで出汁を取り、魚や野菜を煮込む北海道の郷土料理、三平汁(さんぺいじる)と似ています。

チェプオハウには、サケやシシャモ、ホッケなど、さまざまな魚を用いたバリエーションがあります。特にアイヌの人々に好まれたのは、サケのチェプオハウです。身に脂が乗ったオスのサケ、筋子(チポロ)が入ったメスのサケ、それぞれに人気がありました。

なお、魚ではなく肉(カム)を具材にした汁物は、カムオハウと呼ばれます。主にクマや鹿の肉を煮込んで、少量の塩や油脂で味付けしたカムオハウが食されました。

山の神であるキムンカムイ(ひぐま)のオハウはカムイオハウといい、特別な料理でした。

カムイオハウ

ラタシケプ

ラタシケプは、野菜や豆類を煮込み、塩と魚脂、または獣脂で味付けした料理です。アイヌ語の「合わせる」という言葉が語源となっています。日常食から儀式や祭事の日の特別な料理まで、さまざまな場面で食されました。

伝統的なアイヌ料理では、カボチャやイモ、豆などを混ぜ合わせたものに、乾燥させたキハダの実(シケレペ)を香辛料として加えたものが好まれました。キハダの実はミカン科の高木になる木の実で、山椒のようなピリリとした風味があるほか、健胃・整腸作用のある漢方薬としても用いられます。

チポロシト

チポロシトは、米やいなきび、ジャガイモなどで作った団子(シト)に、つぶしたイクラ(チポロ)をまぶしたアイヌ料理です。イクラのかわりに、クルミやハマナスの実を和えることもあります。

シトはお粥(サヨ)と並んで、アイヌの食文化で重要な位置を占める料理です。日常食のほか、弁当などに用いられたといわれています。またアイヌの伝統的な酒、トノトや酒粕(シラリ)とともに、神への供物としても用いられました。

チポロサヨ

チポロサヨは、お粥(サヨ)にイクラ(チポロ)を加えたアイヌ料理です。ヒエやアワなどの穀物を炊いたチポロサヨが日常的に食されており、儀式や祭事の日は米が使われました。

昔のアイヌの人々は、イクラを保存食としなかったため、サケ漁が本格化する秋の季節に食されていた料理です。

チポロイモ

チポロイモは、塩ゆでしたジャガイモに、イクラ(チポロ)を混ぜ合わせたアイヌ料理です。地域によっては、アイヌ語の「まぶす(ウシ)」を合わせ、チポロウシイモとも呼ばれます。

すりこぎ棒などを使い、イクラごとジャガイモをすりつぶすため、イクラの色がきれいに色付きます。漫画『ゴールデンカムイ』にも登場するアイヌ料理の一つです。

アマムイペ

アマムイペは、いなきびなどの雑穀を炊いたきびご飯です。色鮮やかな金時豆を加えたものもあります。アマムイペは日常食というより、祭事などの特別な日のごちそうとして食されてきました。

あまからくまから」でも、人気のチタタプやヒグマ鍋(カムイオハウ)に加えて、アマムイペをお楽しみいただけます。漫画『ゴールデンカムイ』に出てくる料理を味わってみたい方は、ぜひご予約ください。

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この記事の投稿者

あまからくまから 店主 林育夫
この記事を書いたのは、ジビエ料理の専門店を経営する有限会社ティナズダイニング 代表の林育夫(はやしいくお)です。

1987年から飲食業界に携わっており、1994年に独立し日本橋人形町に自分のお店を構えました。
2000年には法人化し有限会社ティナズダイニングを設立しました。

現在は、東京都内で、熊、鹿、猪、鳥などの新鮮なジビエ料理が楽しめる「あまからくまから」と、アイヌの伝統文化を体感しながらアイヌ料理を味わえる「ラムレンカイネ」を運営しています。

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